10cmの子宮筋腫を摘出したレポ⑥(手術翌日)

2016年4月、直径10cmと大きく育ってしまった子宮筋腫を、開腹手術によって摘出しました。
初めての入院、初めての手術で怖いことや戸惑うことがありました。
同じように子宮筋腫がある人の参考になればと思って、レポートを書いてみます。
(当時書いていた日記を元にしています)

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今回は手術翌日です。歩行訓練をします。

夜は長かった

朝がくるまでの永遠

夜は永遠かと思えるほど長かった。短い睡眠と覚醒をし、そのたびに時計を見ては絶望した。長くて10分ほどしか眠れなかった。

私は眠るのが大好きだし大得意なので、こんなこともあるんだなと思いました。

目が覚めて2:20、少し寝て、時間よ経っていてくれと時計を見て2:27。開けない夜はないと最初に言ったのは誰だっただろう。嘘ばっかりだ。
お腹はどうやっても痛いので、何度か背中の痛み止めの追加をした。それでも楽になった感じはあまりなかった。

もう眠れないならいっそ起きて、暇つぶしにDSでもと思って、無理やりやろうとしたが、体は一切動かせなくて、首と右手しか動かない状態では、とてもできなかった。
ずっと足元でシューシュー頑張ってくれているマッサージ器の音が、耳について離れなかった。

どうしても考えてしまう

こういう夜は、悪いことを想像してしまうからいけない。
今、何かあったら私、確実に逃げられない。
足はマッサージ器が取り付けられ、腕からは点滴。背中には痛み止めの管。体は磔になったかのように動かせない。
地震があったら、崩落する天井から身を守れない。
火事になったら、迫ってくる炎がやがて布団に飛び火するのを、ただ絶望の中見つめているしかできない。
きっとそんなことはないけれど、想像してしまっていた。

歩くってマジ?

歩行訓練当日の朝

今日歩く。
信じられない話である。歩くというのはまず、立つ必要がある。立つにはまず、身を起こす必要がある。何一つできる気がしなかった。
同時に、同じ姿勢で寝続けていてどこもかしこも痛かった。早く起き上がりたい気持ちもある。

朝来た看護師が、今日は歩きますねと言いながら、ベッドを起こしてくれた。それで視線が高くなり、幾分楽になる。何となく、気分も良くなった。
体重を支えていた背中の負担が軽くなった。代わりにおしりに全ての体重がいき、それはそれでつらかったが。

同じ病室にやってきた就活生

病室の空いていた部屋に、一人入ってきた。漏れ聞こえる内容からすると、彼女は大学4年生で、明日子宮筋腫の摘出を、腹腔鏡手術で行うらしい。術式は違えど似た状況だ。

病室には老人が多く、ここの看護師さんたちはみんな、声が大きかったです。何でも聞こえてしまいますwプライバシーっていったい…と思っていました。

姉と来た彼女の声ははつらつとしていて、手術への恐怖はほとんどないようだった。それよりも、就職活動に必要なエントリーシートのことを気にしていた。私も二日前はそうだった。何となく親近感を抱き、彼女の動向を注視するようになった。

36時間ぶりくらいの食事

初めて昼食を食べる。全粥と聞いていたからおかゆのみかと思ったら、全粥と普通のおかずだった。粥は味がなく、食べられなかった。おかゆは嫌いだ。半分以上残してしまった。

やわらかいご飯は苦手なのです。醤油があればまだ食べられたかも?しかしおかずは普通のおかずだったので、ご飯だけ柔らかくする必要ある?と思いました。おかずはぼちぼち食べました。




ついに立つ?

もう痛み止めをとるなんてひどいじゃないか

いよいよ立つことになったが、足を動かしてみてそこで初めて、太ももがしびれていることに気付く。麻酔がかかっているような感じで、触っても感覚がない。
そのことを看護師に訴えたら、背中の痛み止めのせいだろうと言われた。先生と相談して、歩けないようだったら麻酔を止めますと言われた。この痛み止めがあっても十分痛いのに、止めるとは何事だと思った。
一応立とうとしてみたが、やはり足が言うことを聞かなかった。

痛み止め、止めましょう!とハッキリキッパリ明るく、看護師が言った。
痛み止めの管にクリップを挟まれ、供給が止まった。足のしびれが消えるまで数時間待機になった。

痛み止めを外したら痛いに決まっている

痛みはどんどん強くなる。ロキソニンを与えられたが、それで切腹の痛みに対抗できるとは到底思えなかった。

ロキソニンてwww市販薬じゃんww頭痛と生理痛のwwwそれが、この傷の痛みに効くとか、本当に思ってんの?wwそんなに万能なの?wwwと、心の中では草をはやしまくりました。そうでもしないと、正気を保てなかった…!

咳を出す時が、特につらかった。めちゃくちゃ痛い。内側に小さい師範がいて、彼が理想的な姿勢で正拳突きをしているような痛みだ。かといって、我慢しても痛い。咳が出ないようにのどを潤すしか対処法はなかった。

この咳を止める薬はもらえんかね、と看護師さんに言ってみましたが、ダメでした…。

今度こそついに立つ!

数時間経って、やっと太もものしびれがなくなってきて、感覚が戻ってきた。
ずっと入っていた尿管を外された。外すときは痛いのかと思っていたが、意外にもするんと抜けた。これでついに、自力でトイレへ行くしかなくなった。

いよいよ、看護師に助けられ、ポータブル点滴にしがみつきながらよろよろと立った。本当によろよろだった。
腰は完全に引けていた。腕の力だけで、体重を支えるような恰好だ。
そのまま、トイレまで誘導された。看護師が外に控えているが、個室内はもちろん一人だ。
座る、ズボンをおろす、おしりをふく、立つ、の作業一つ一つが大変だった。ともあれなんとか一人でトイレに行った。




立って歩いたけど今日はもういいかな

何とか立って歩くことができた。でも大変!
もうやらなくていいかな。
おなかがずっと痛い。寝ていても起きていても痛い。眠れないから時間が経たない。ただ痛みに耐えながら時間が過ぎるのを待った。
また、38度台の熱が、手術後からずっと続いていた。眠れないなら小説を読んだり、DSをやったりすれば気晴らしになるが、熱があることで、全く集中できない。娯楽は数分しか続かなかった。
母が心配そうに私を注視しているのがわかる。心配をかけないように、思いを言葉に出さずにいるのが精いっぱいだった。

本当は、痛い!つらい!歩きたくない!体がだるい!どこもかしこも痛い!と喚きたかったです。

今日で母は帰ってしまう。手術前は少し疎ましく思っていたが、今は違う。帰らないでほしい。不安だ。心細い。
夕方、母が帰るときお礼を短めに言った。自分の思いを長く話したら、泣いてしまいそうだった。

深夜、トイレに行った。心細かったので、看護師さんを呼んで、見守っていてもらった。

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10cmの子宮筋腫を摘出したレポ⑦(手術翌々日)
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